こんにちは、SXSW Japanの宮川です。未来を見通すFuturist(未来予報®︎の専門家)として、私は常に新しい技術やアイデアの可能性に目を向けています。SXSWについては13年続けて参加しており、独自のレポートを毎年書いています。
2025年9月17日、SXSW Japan / VISIONGRAPH Inc. 主催で「SXSW 2026 オンライン説明会シリーズ」の第1回目が開催されました。テーマは「SXSWを知る ─ 初めての人のための入門ガイド」。世界最大級のイノベーションの祭典 SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト) について、歴史や最新トレンド、参加方法まで幅広く紹介され、初めて参加を検討する方に向けた有益な情報が詰まった回となりました。

Director of SXSW Japan
Futurist / SXSW Official Speaker
宮川麻衣子
1. SXSWとは? 街全体が未来を体験する舞台
街全体を舞台にしたカンファレンス&フェスティバル
SXSWは1987年に米国テキサス州オースティンで始まった世界最大級のフェスティバルです。音楽・映画・テクノロジーを柱に、街全体を舞台にしたカンファレンス&フェスティバルとして成長してきました。
過去にはTwitterやAirbnbなど世界を変えたサービスがSXSWから生まれ、イーロン・マスクやオバマ大統領も登壇。音楽ではビリー・アイリッシュがデビュー前に出演し、映画では『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』がアカデミー賞を取る前年に上映されるなど、次の時代を先取りする舞台として注目されています。
●参加者数:毎年30万人以上
●参加国数:95カ国以上
●セッション数:1,700超
●音楽ショーケース:1,100組以上
日本からの参加も増加しており、2025年には約800人が渡航。コロナ後から毎年1.5倍ペースで回復しており、2026年は1,000人を超えると期待されています。

2. FuturistによるSXSW2026を象徴する未来トレンド予測
SXSW Japan 代表でありFuturistの宮川が、2026年のSXSWを象徴する未来トレンドを独自の分析から紹介しました。
1. AIネイティブ社会の始まり
AIを前提に育つ世代がどう社会を形作るか。教育・倫理・犯罪防止まで幅広い領域で議論が予想されます。
2. 信頼が新しい通貨になる
フェイクニュースやディープフェイクの拡大により、「本物をどう見極めるか」が希少な価値に。ブランドや医療、金融の分野で重要テーマとなりそうです。
3. テクノアナキズム(技術による分散社会)
中央集権型の限界を背景に、ブロックチェーンやAIによる分散型ネットワークが新しい社会像を提示。政治家やエンジニアが同じ舞台で未来の統治を議論する可能性も。
SXSWは40年間、社会の鏡であり続けてきました。2026年も“次の10年を象徴するトピック”がここから見えます!
3. ZIPAIRによるSXSW参加支援
今回の説明会には、ZIPAIR の 関氏がゲスト登壇。同社は2020年に運航を開始したJALグループの中長距離LCCで、北米西海岸やカナダへの直行便を持つユニークな存在です。特にヒューストン便はオースティンに近く、SXSW参加者にとって重要な路線になっています。
関氏は、創業当初の厳しいコロナ禍から挑戦を重ねてきた経緯を語り、航空業界の常識を打ち破る“ニューベーシックエアライン”を目指していると紹介しました。座席や機内Wi-Fiなどのサービス設計においても、LCCでありながら快適さやデジタル体験に力を入れている点を強調しました。
SXSWとの関わりについては、2025年にTodai to Texasの学生たちと、学生スタートアップ「MyEndoscope」チームの航空券を支援した事例を紹介。今後もスタートアップや学生のチャレンジを応援し、SXSWピッチイベントへの挑戦を後押ししていく考えを示しました。さらに、SXSW 2026参加者向けには割引していく施策を予定しており、「移動コストの壁を低くし、より多くの人にSXSWへ挑戦してほしい」と呼びかけました。

4. 日本人参加者向けサポート体制
SXSWはグローバルな舞台ですが、日本から参加する人にとっては「言語の壁」「手続きの煩雑さ」「現地での孤独感」がハードルになることも少なくありません。説明会では、こうした不安を解消するための 日本人向けサポート体制 が紹介されました。
まず、バッジ購入は従来のドル建て決済だけでなく、日本円での請求書払いにも対応。企業や大学の経理処理もスムーズに行えるようになり、参加を決めやすくなっています。
さらに、近畿日本ツーリストによる 公式ツアー では、航空券・ホテルの手配に加え、添乗員同行や現地日本語サポートが用意されており、初めてでも安心して参加できる仕組みが整っています。
情報面では、SXSW Japanが発行する SXSWを日本語で解説するレポート や事前のオンライン勉強会で最新トレンドをキャッチアップできるほか、出発前に東京で開かれる対面のミートアップ や、現地での 交流会 も好評。すでにSXSWに参加したことのある先輩参加者や企業とつながれることで、不安が期待に変わります。
また、LINEオープンチャット(約400人規模) では、参加者同士がリアルタイムに情報を共有。「おすすめのセッションは?」「街中での移動はどうすればいい?」といった素朴な疑問にもすぐ答えが返ってくるため、現地で孤立することがありません。
こうした仕組みによって、初参加者でも「一人で挑む孤独な渡航」ではなく、日本人コミュニティに支えられながらSXSWを体験できる のが大きな魅力です。
5. よくある質問(FAQ)
Q1. SXSW 2026はいつ開催されますか?
A. EDUは2026年3月9日〜12日、本体イベントは3月12日〜18日の7日間です。
Q2. 初めての参加でも大丈夫ですか?
A. 日本円でのバッジ購入、公式ツアー、現地日本語サポートがあるため安心です。初参加者は毎年全体の半数以上を占めています。
Q3. バッジはどれを選ぶべきですか?
A. 初参加や幅広く体験したい方にはプラチナバッジがおすすめ。特に2026年はセカンダリアクセスが廃止されるため、他領域も見たい方はプラチナ一択です。
Q4. 航空券はどうすれば安く取れますか?
A. ZIPAIRがSXSW Japanのオフィシャルパートナーとしてサポートを行っており、期間限定の割引やピッチ登壇者向けの支援もあります。
その他の質問はこちらをご覧ください。
次回10/16オンライン説明会のご案内
日時:2025年10月16日(木)18:00–19:00
テーマ:「SXSWをどう活かすか ─ 初参加のためのケーススタディ」
内容:過去の参加事例をもとに、SXSWをビジネスやキャリアにどう活かせるかを具体的に紹介
👉 最新情報は SXSW Japanのニュースレター で随時更新しています。
SXSW 2026は40周年を迎え、未来のトレンドを先取りする特別な年となります。最先端のテーマを世界中の参加者と議論できる唯一無二の舞台がオースティンに広がります。
初めてでも安心して参加できるサポート体制が整った今、SXSWは日本人にとってもますます身近な挑戦の場になっています。
来年3月、あなたもオースティンで「未来を体験」してみませんか?
説明会のアーカイブ動画はこちら
SXSWは、言葉では表現しきれないほどの情熱とエネルギーに満ちた場所です。
ビジネスパーソン、アーティスト、その他どんな人にとっても宝の山のような場所です。
ここでの経験とつながりが、あなたの人生に新たな飛躍をもたらすでしょう。
SXSWでの体験は、一生忘れられないものになります。
創造性と夢を共有し、未来を共に作り上げましょう。
ぜひ、SXSWに足を運び、その素晴らしい世界を体験してみてください。
あなたの想像を超えた感動が、きっと待っています。
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