【レポート】ZIPAIRが支援!若き挑戦者たち@SXSW2025報告会

こんにちは!SXSW Japanの高橋です。


3月に開催されたSXSW2025には、日本から約800名の皆様にご参加いただきました。SXSW Japanでは4月に国内での報告会イベントを、東京・京都・名古屋の3都市で開催。実際にSXSW2025に参加された方が、それぞれの体験や学びをシェアしていただくパネルセッションを企画しました。

本記事では東京の報告会で開催された、ZIPAIRの学生支援プロジェクトに関するパネルセッションの様子をレポートします。

SXSW Japan / Researcher
高橋功樹

パネルセッション② | 若き挑戦者たちのSXSW体験。「ZIPAIR × TTT」が照らす、未来への滑走路

 

2025年4月、虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されたSXSW2025報告会「Road to Austin」。その中でもとりわけ注目を集めたのが、パネルセッション②「ZIPAIR × TTT」

 

登壇したのは、今年SXSWに参加した3名の若きチャレンジャーたち。それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながら、SXSWというグローバルな交差点で、自分のアイデアと可能性を世界に試してきた当事者たちです。

 

そしてその挑戦を後押ししたのが、JALグループの新しい国際線エアラインZIPAIR

高騰する渡航費が海外挑戦のハードルになる中で、ZIPAIRは手頃な価格設定と機能的な機内サービスで、それを支える存在として存在感を強めています。

特に今回のSXSW参加者のように、「プロトタイプはあるけれど、まだ事業化には遠い」「学生なので予算に限りがある」という層にとっては、“フライトの選択肢がある”こと自体が挑戦の後押しになります。

 


 

ZIPAIRの「空から始まる応援」

 

セッション冒頭、モデレーターを務めたのはZIPAIRマーケティング部の関さん2025年3月に新たにヒューストン線を就航させたZIPAIRは、まさにSXSWの開催時期とドンピシャのタイミングで、日本からオースティンへのアクセスに新しい選択肢を提供しました。

 

「挑戦したい若者に、まず“現地に行く”という機会を届けること。ZIPAIRは、その“最初の一歩”を支える存在でありたいんです」(ZIPAIR 関氏)

 

実際にZIPAIRを利用した登壇者たちからは、こんな声が上がりました:

  • 「無料Wi-Fiのおかげで、到着直後に必要な情報を機内で事前確認できて安心感があった」
  • 「静かで落ち着いた機内で、ピッチ前の緊張も少し和らいだ」
  • 「長時間のフライトを有効活用できたのがありがたかった」
     

“移動”が、“準備と成長の時間”になる。
それがZIPAIR流の、これからの挑戦者支援なのです。

 


 

SXSWを体験した学生たちのリアルな声

 

今回登壇したのは、以下の3名の学生たち:

 

  • 鷲見さん(東京大学大学院):医療現場の課題解決を目指した内視鏡トレーニング技術(MyEndoscopeがSXSW PitchのStudent部門のファイナリストに。
  • 倉嶋さん(東京大学学部4年):ハード・ソフトの開発活動と並行して、現地で視察・メンタリング・ネットワーク構築を実施
  • 仮山さん(大阪大学学部4年):自身のキャリアや、メンタルヘルス×テクノロジーの分野で国際的な対話と交流に挑戦

彼らはSXSWの特徴である「メンターセッション」や「体験型セッション」などに積極的に参加し、現地で多様な分野のプロフェッショナルと対話を重ねました。

 

「SXSWに来ている人たちは、本当にジャンルも国もバラバラ。でも共通していたのは、“自分の言葉で何かを伝えたい”という熱量だった」(倉嶋氏)

 

 


 

海外で、自分の“輪郭”を知る

 

SXSWに挑む前、彼らの共通の想いは「何か足りない感覚」でした。技術はある。プロジェクトもある。でも、それを世界にどう伝えるべきか、誰に向けて、どんな言葉で届けるべきか——その“ピース”がまだ見つかっていなかったといいます。

 

SXSWの現地で彼らが直面したのは、想像以上に多様な人々、多様な価値観。メンターセッション、ピッチ、偶然の出会い——そのすべてが、“足りなかった何か”を照らし出していきました。

 

「自分たちのプロダクトを伝えるために、どんなメッセージが必要なのか。誰に何を届けるべきか。それを探す旅だった。自分にとっての“ピース”を、あの場所で見つけた気がします。」(鷲見氏)

 


 

世界に挑む“3分間”と、“7分間”の壁

 

SXSWでのピッチにチャレンジした鷲見さんは、3分間のプレゼン+7分間のQ&Aという世界標準の舞台に挑みました。質疑では、スライドの隙間を突くようなシャープな質問が飛び交い、緊張感は想像を超えるものだったと言います。

 

「日本で感じる“プレゼンの上手さ”と、SXSWで求められる“伝わる力”は別物。誰に、どう届けるかを徹底的に磨かないと勝負にならないと実感しました」(鷲見氏)

 

その裏では、海外メンターによる2ヶ月のオンライン指導と、現地での徹底リハーサルを経て、プレゼンの構成・表現・言葉選びすべてをブラッシュアップ。

 
「プレゼンとは、“自分の想いを翻訳して届ける行為”」というSXSWならではの視点が、彼のスキルを大きく押し上げたといいます。

 


 

「予定外」が、自分を変える。

 

仮山さんが強調したのは、“ちょっと話しかけてみる”という行動が生んだ出会い。

 

「英語に不安があっても、SXSWでは“伝えようとする姿勢”が通じる。思い切って話しかけたら、相手が自分のことを本気で考えてくれる。それが本当にうれしかったです」

 

彼女は、メンターにDE&Iと量子コンピューティングの関わりについて問いかけられて対話を重ねたほか、SNSでのつながりや現地での偶然の再会を通じて、この場限りで終わらない関係性が築かれていく感覚を得たと話します。

 

「ただ話すだけで終わらず、“仲間になってくれる人が見つかる場所”でもあるんです」(仮山氏)

 


 

SXSWは「挑戦者の交差点」

 

セッションの最後、3人はこんな言葉で締めくくってくれました:

  • 「日本の技術を、世界に“伝わる形”にするための道筋が見えた」(鷲見氏)
  • 「多様性が当たり前の空間で、自分の“普通”を再定義できた」(倉嶋氏)
  • 「事前準備が自信になり、行動を変え、マインドを変えた」(仮山氏)

SXSWには、答えはありません。あるのは、問いを投げかけ、他者と交差し、自分を更新していくプロセス
若い世代がこうした経験を積める場として、SXSWは今後ますます価値を増していくでしょう。

 


 

未来の挑戦者へ。次に出発するのは、あなたかもしれない。

 

SXSWは「いつか行きたい場所」ではなく、「行って何かを始める場所」へと変わりつつあります。

ZIPAIRのような存在が、その挑戦を物理的にも精神的にも支え、TTTのような実践的な育成プログラムが、若い人材を本気で送り出しているこの時代。

2026年、SXSWのステージに立つのは、この記事を読んでいるあなたかもしれません。
自分のアイデアを、世界に伝える旅へ。はじめの一歩は、思ったより近くにあるかもしれません。

 


 

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📝 レポート:パネルセッション③“東京発”ショーケースの手応えと、SXSWから世界へつながる音楽の力もご覧ください。