SXSW LONDON / EAST LONDON CITY GUIDE
古着を探し、レコードを眺め、本屋に立ち寄る。SXSW Londonの開催地は、会場の外にも歩きたくなる場所が集まっています。
SXSW Londonの予定を組むとき、セッションやライブの間に少し余白を残しておきませんか。
ShoreditchからBrick Lane、Spitalfieldsへ。古い工場や倉庫を使ったショップ、路地のストリートアート、独立系の書店、ベーグル店やカレー店が歩ける範囲に集まっています。どこか一軒を目指して出かけても、途中で気になる場所が見つかるはずです。
この記事では、開催地の歴史を少し知ってから、地図を片手に街を歩きます。時間が限られている人向けに、30分・60分・120分のモデルコースも用意しました

地図で行きたい場所を選ぶ
※掲載地点は編集用の概略座標です。コース名の所要時間は未検証です。The Truman Breweryは周辺の立ち寄りスポットであり、SXSW London 2027公式会場として確認されたものではありません。訪問前に住所・営業時間をご確認ください。
地図では街歩きの立ち寄り先を紹介しています。SXSW London 2027の個別会場は、公式情報を確認でき次第更新します。モデルコースは立ち寄り先の組み合わせを示すもので、実際の道順や所要時間を保証するものではありません。

Shoreditchはどんな街? 家具の工房からクリエイティブな地区へ
今ではギャラリーやデザイン関連の店、テクノロジー企業などで知られるShoreditch。19世紀半ばから20世紀半ばにかけて、南部には家具の製造業者や卸売業者が集まっていました。産業が変化すると、工場や倉庫だった建物はオフィス、スタジオ、飲食店、ショップなどに使われるようになります。
現在の街に残るレンガ造りの建物や大きな窓は、そうした産業の記憶にもつながっています。ただし、再開発や地価・家賃の上昇を伴った変化でもあり、街の歴史を「古い工場が新しいカルチャーに生まれ変わった」とだけ説明することはできません。
隣接するBrick LaneとSpitalfieldsにも、異なるコミュニティが築いてきた歴史があります。17世紀末以降のユグノー、19世紀末以降のユダヤ系移民、20世紀のバングラデシュ系コミュニティ。織物、商店、食文化、宗教施設などを通じて、その痕跡を街の中に見つけられます。これらの歴史は単純に入れ替わったわけではなく、時代ごとに重なっています。
その一例がBrick Lane Jamme Masjid。18世紀にユグノーの礼拝堂として建てられ、後にシナゴーグ、現在はモスクとして使われています。今も信仰の場なので、街歩きでは外観を静かに眺める場所として紹介します。

Brick Lane|マーケット、レコード、ベーグル
Brick Lane Vintage Market|予定を決めずに古着を探す
古着好きなら、まずはThe Truman Brewery周辺へ。Brick Lane Vintage Marketには複数のヴィンテージショップが集まり、洋服やアクセサリーを見比べられます。欲しいアイテムが決まっていなくても、ラックを眺めながら自分の好みを探すのが楽しい場所です。
時間があれば、Cheshire StreetのHouse of Vintageへも。マーケットと個店の両方を巡ると、選び方や品揃えの違いも楽しめます。

Rough Trade East|知らない音楽を一枚持ち帰る
Rough Trade Eastは、レコードや音楽関連の書籍を扱うショップ。インストアイベントが行われることもあります。SXSW Londonで出会ったアーティストを探しても、ジャケットに惹かれて知らない作品を手に取ってもいい。音楽好きなら立ち寄りたい一軒です。
Beigel Bake|食事の時間が短くても
Brick Laneで気軽に食べるなら、Beigel Bakeのベーグル。ソルトビーフを挟んだベーグルなどで知られています。Brick Laneの食の選択肢には、このほかにもカレー店やマーケットのフードがあります。歩く時間と食事の時間をまとめて楽しめる通りです。

Hanbury Street|本とファッションを見に行く

Libreria|棚を眺めて本を選ぶ
Libreriaは、独自の選書と棚づくりで知られる書店。タイトルを決めて買いに行くより、知らない本との出会いを楽しみたい場所です。近くのBrick Lane Bookshopと合わせて巡るのもおすすめです。
Goodhood|商品だけでなく店づくりを見る
Goodhoodにはファッション、生活雑貨、インテリアなどが並びます。服を探す人にも、デザインや小売の仕事に関心がある人にも面白い店。どんなブランドをどのように組み合わせて見せているかにも注目してみてください。
Hanbury Street周辺の壁画は描き替えられることがあります。特定の作品を目当てにするより、歩きながら今あるものを見つけるのがおすすめです。

Redchurch Street|パンと日用品、ギャラリー
朝に少し余裕があれば、Jolene Redchurch Streetでパンとコーヒーを。近くのLABOUR AND WAITには、ブラシや台所用品など、長く使うことを考えて選ばれた日用品が並びます。緑色のタイル張りの外観も目印です。
現代美術に関心があるなら、Old Nichol StreetのKate MacGarryも候補。ギャラリーは展示替えで休廊することがあるので、当日の展示情報を確認してください。

Spitalfields|古い街並みを歩いてマーケットへ
Fournier Streetでは、建物の外観を眺めながらゆっくり歩きたいところ。歴史的な建物を利用したTownhouse Spitalfieldsは、カフェやショップ、ギャラリーとして使われています。
その先のOld Spitalfields Marketには、買い物や食事を楽しめる店が集まっています。屋根があるため、天気が変わったときにも立ち寄りやすい場所です。

もう少し時間があれば
写真や現代社会の表象に関心がある人には、Rivington PlaceのAutograph。落ち着いて食事を楽しむなら、旧学校の建物を活用したRochelle Canteenや、ボンベイのIrani café文化を参照したDishoom Shoreditchも候補です。
夜は、Seed Library、The Cocktail Trading Co.、The Culpeperなどで一杯。店の営業時間や予約の必要性は、訪問前に確認してください。

街歩きに役立つスポットガイド
ここからは訪問先を選ぶための詳細情報です。元の街歩き本文に登場する場所を中心に、何を見られるか、住所、公式情報、訪問前の注意をまとめました。営業情報は2026年10月の調査時点のものを含みます。
Brick Lane|マーケットと音楽
Brick Lane Vintage Market
The Truman BreweryのF Blockにある屋内のヴィンテージマーケット。1920年代から90年代までの服やアクセサリー、レコードなど、時代も価格帯も異なる品が並びます。まず一巡して気になるラックを見つけ、あとから戻ると比較しやすいでしょう。
場所:85 Brick Lane, E1 6QL
訪問メモ:毎日営業と案内されていますが、曜日で閉店時間が異なります。試着や買い物をするなら30分以上の余裕を。
Rough Trade East
Old Truman Brewery内のレコードショップ。新譜やアナログ盤のほか、音楽関連の書籍、グッズも揃います。店内ライブが行われることもあり、SXSW Londonで気になったミュージシャンを調べる寄り道にも向いています。
場所:91 Brick Lane, E1 6QL
訪問メモ:イベント時は営業時間が変わる場合があります。公演を見る場合はチケットや入場条件を別途確認。
Beigel Bake
Brick Laneの定番の軽食として知られるベーグル店。ソルトビーフを挟んだベーグルなど、歩きながら食事を済ませたいときの候補です。混んでいる時間帯は並ぶこともあるため、セッション直前の利用は余裕を持って。
場所:159 Brick Lane, E1 6SB
訪問メモ:支払い方法や待ち時間は訪問前に確認してください。
House of Vintage
Brick Laneの賑わいからCheshire Streetへ入ると、古着を扱う個店もあります。House of Vintageではマーケットとは異なるセレクトを見比べられるので、年代や素材、サイズを意識して探したい人に。
場所:4 Cheshire Street, E2 6EH
訪問メモ:現行店舗所在地・営業日は公開前に再確認。
Hanbury Street|書店とセレクトショップ
Libreria
テーマ別に本を並べ、予期しなかった一冊との出会いを促す独立系書店。「The City」などの棚を眺めていると、最初に探していたジャンルから別の分野へ移っていけます。短い空き時間なら棚を一つ選んで眺めるだけでも楽しい場所です。
場所:65 Hanbury Street, E1 5JP
訪問メモ:公式案内では月曜休業。火〜土曜10〜18時、日曜12〜18時。
Goodhood
ファッション、ビューティー、ライフスタイル雑貨を扱うセレクトショップ。服だけでなく、ブランドの組み合わせ、棚の構成、商品の見せ方も見どころです。小売やデザインの仕事に関わる人なら、店内の編集方針に注目してみてください。
場所:15 Hanbury Street, E1 6QR
訪問メモ:店舗公式ページでHanbury Streetの住所を確認。営業時間は変更される場合があります。
Brick Lane Bookshop
Brick Laneの独立系書店。新刊やロンドンに関する本を探すほか、地域に根づいた出版文化に触れる立ち寄り先としても紹介しています。Libreriaとは棚の雰囲気が異なるため、2軒を比べて歩くのもおすすめです。
場所:166 Brick Lane, E1 6RU
訪問メモ:営業日・取扱内容は公式情報で要確認。
Hanbury Streetのストリートアート
Hanbury StreetとBrick Laneの交差点付近では、壁画やペイントが街の風景の一部になっています。作品は描き替えられるため、写真で見た絵を探すより、訪れた日に何が描かれているかを見て歩くのがよいでしょう。
場所:Hanbury Street × Brick Lane
訪問メモ:住居や店舗の出入口を塞がず、撮影時は通行人に配慮してください。
Redchurch Street|日用品とアート
LABOUR AND WAIT
ブラシ、台所用品、掃除道具、衣類など、用途が明確で長く使える品を選ぶ店。緑のタイルが印象的な建物は、かつてTruman Breweryのパブ「The Dolphin」だった場所です。商品の選び方だけでなく、建物の使われ方にも注目したい一軒です。
場所:85 Redchurch Street, E2 7DJ
訪問メモ:公式案内では毎日10〜18時。入口に段差があり、必要に応じてスロープを依頼できます。
Jolene Redchurch Street
パンや焼き菓子、コーヒーを目的に立ち寄りたいベーカリー。朝に立ち寄るなら、買ってすぐに移動するか、近くで少し休憩するかを先に考えておくと、カンファレンスの予定に組み込みやすくなります。
場所:67 Redchurch Street, E2 7DJ
訪問メモ:品揃え・営業時間は当日確認。
Kate MacGarry
Redchurch Streetから少し歩いた場所にある現代美術ギャラリー。街歩きに一つ展示を組み込むと、ショップを巡る時間とは違う発見があります。訪問時にどの作家の展示があるかを調べてから向かってください。
場所:27 Old Nichol Street, E2 7HR
訪問メモ:展示替え・休廊期間があります。
Spitalfields|建築とマーケット
Brick Lane Jamme Masjid
ユグノーの礼拝堂として建てられ、のちにシナゴーグ、現在はモスクとして使われる歴史的建造物。Brick Laneで重なってきたコミュニティの歴史を、建物そのものから考えられる場所です。
場所:59 Brick Lane, E1 6QL
訪問メモ:現役の礼拝施設です。記事の散策では外観のみを案内します。
Townhouse Spitalfields
18世紀初頭の建物を利用したショップ、ギャラリー、コーヒーショップ。陶器や本、アンティークを扱い、かつての台所だった空間ではケーキやコーヒーを楽しめます。Fournier Streetの建物を眺めてから立ち寄ると、街の歴史と現在の使われ方がつながります。
場所:5 Fournier Street, E1 6QE
訪問メモ:公式案内では火〜土曜11〜18時、日曜11:30〜17:30。月曜・祝日は休業。
Old Spitalfields Market

屋根のあるマーケット。ファッション、雑貨、飲食店のほか、曜日によってアンティークやレコードなどの催しもあります。木曜のアンティークマーケットなど、目的に合わせて訪問日を選ぶ楽しみ方もできます。
場所:16 Horner Square, E1 6EW
訪問メモ:マーケットと個別店舗の営業時間は異なります。催事の実施日は公式案内で確認。
少し足を延ばす|写真・食事・夜
Autograph
写真を通して人種、アイデンティティ、表象、人権などを考えるギャラリー。買い物の合間に展示を一つ見るというより、作品と解説を読む時間を確保して訪れたい場所です。運営団体は1988年から写真と社会の関係を扱っています。
場所:Rivington Place, EC2A 3BA
訪問メモ:公式案内では入場無料。鑑賞には45〜60分を推奨。開館曜日・展示替えに注意。
Rochelle Canteen
旧学校の敷地を利用したレストラン。Shoreditchの賑やかな通りから少し離れて、昼食やゆっくりした食事を組み込みたいときの候補です。街歩きの途中で飛び込むより、食事の予定として考えるのがよいでしょう。
場所:16 Playground Gardens, E2 7FA
訪問メモ:予約方法と営業日を要確認。
Dishoom Shoreditch
ボンベイのIrani café文化に着想を得たレストラン。グループで食事をする候補として、セッション後の夕食や朝食の予定に組み込めます。
場所:7 Boundary Street, E2 7JE
訪問メモ:混雑・予約条件・朝食提供時間は公式案内で確認。
Seed Library
Shoreditchで夜の一杯を楽しみたい人向けのカクテルバー。ライブやセッションの終了時刻と営業時間を合わせて計画すると無理がありません。
場所:100 Shoreditch High Street, E1 6JQ
訪問メモ:入場・予約条件を要確認。
The Cocktail Trading Co.
カクテルを中心に楽しむバー。日中の街歩きとは切り分けて、夜の予定に組み込むのが自然です。
場所:68 Bethnal Green Road, E1 6GQ
訪問メモ:現行の営業場所・営業時間を公開前に確認。
The Culpeper
Spitalfields方面まで歩いたあとに立ち寄れるパブ・レストランの候補。食事と飲み物を目的に利用できるか、営業中のフロアを確認してください。
場所:40 Commercial Street, E1 6LP
訪問メモ:屋上営業の再開時期は未確認のため本文では推奨しません。
空き時間別・街歩きモデルコース
30分|Brick LaneとHanbury Street Brick Lane周辺 → Hanbury Streetのストリートアート → Libreria → Brick Lane周辺。短い寄り道向け。店内でじっくり過ごす場合は延長してください。
60分|歴史的な街並みとマーケット Brick Lane周辺 → Brick Lane Jamme Masjid(外観) → Fournier Street・Townhouse Spitalfields → Old Spitalfields Market。宗教施設の利用者に配慮し、道路から外観を眺めます。
120分|本、日用品、アート Brick Lane周辺 → Brick Lane Bookshop → LABOUR AND WAIT → Autograph。ギャラリーの開館日と、移動・鑑賞時間を確認して組み合わせてください。
※所要時間は現時点の編集上のコース名です。実道路に沿った経路と店内滞在時間の検証が終わるまで、所要時間を保証するものではありません。
SXSW Londonの予定に、街を歩く時間を
見たいセッションやライブが多い日ほど、移動の途中にある店を一つ覚えておくと便利です。朝はパンを買い、午後は本屋に寄り、夜は出会った人と食事をする。SXSW Londonの会場周辺には、そんな時間を過ごせる場所があります。
地図で気になる場所を選んで、少し早めに出かけてみてください。
READ NEXT
LONDON 2027 / PARTICIPATIONSXSW London 2027|開催日・参加ガイド →
LONDON / 2026 REPORTSXSW London 2026|日本語ダイジェストレポート →
LONDON / 2025 FIELD REPORTSXSW London 2025|現地取材と分析レポート →
SXSW / CITY COMPARISONSXSW Austin・Sydney・Londonの違いを知る →



