SXSW JAPAN REFERENCE|FIRST TIMER
「英語が苦手でも大丈夫?」「何を見ればいい?」「現地でどうやって人と知り合う?」。初めてSXSWへ行こうとすると、イベントの説明を読んだだけでは分からないことが次々と出てきます。
2024年12月、SXSW Japanが東京・渋谷で開催した説明会でも、参加を検討している人たちから同じような質問が集まりました。この記事では、当日のQ&Aと私たち自身の参加経験をもとに、初参加前によく聞かれる疑問をまとめます。

ABOUT THIS ARTICLE
この記事の出発点は、2024年12月9日に渋谷・道玄坂のGUILD Community Spaceで開催した「SXSW 2025説明会」です。イベント当時の写真と実際に寄せられた質問を残しながら、年度に依存していた情報を整理し、これから初めてSXSWへ参加する人向けのReferenceとして更新しています。
説明会に集まったのは、「行ってみたいけれど不安」という人たちだった
2024年12月9日、渋谷・道玄坂のGUILD Community SpaceでSXSW Japanの説明会を開催しました。

前半はSXSW Japanの高橋功樹がSXSWの基本的な仕組みや参加方法を紹介し、後半は私、宮川が2012年から現地で見てきたSXSWについて話しました。
会場で印象に残ったのは、「SXSWとは何ですか?」という質問だけではありませんでした。
実際に行くことを考え始めると、「英語が苦手でも参加できる?」「膨大なプログラムから何を選べばいい?」「どうやって他の参加者と交流する?」といった、もっと具体的な疑問が出てきます。
SXSWを知ることと、自分がAustinへ行くことを想像できること。その間には、意外と距離があります。
Q1. 英語が苦手でも、SXSWに参加できる?
QUESTION
「英語が苦手なのですが、セッションを理解できますか?」
これは説明会でも実際に出た質問です。
SXSWで英語を使う場面は、大きく分けると「セッションを聞く」と「人と話す」の二つがあります。
セッションは、事前準備でかなり変わる
セッションを聞く場合、登壇者やテーマを事前に調べておくだけでも理解しやすさは変わります。固有名詞や専門用語が分かっていると、すべての文章を聞き取れなくても話の流れを追いやすくなります。
2024年の説明会ではリアルタイム文字起こしツールとしてOtter.aiを使う参加者が多いことも紹介しました。その後、AIによる文字起こし・翻訳の選択肢はさらに増えています。利用する場合は、渡航前に自分の端末で一度試しておくと現地で迷いません。
人と話す英語は、セッションとは少し違う
一方、ネットワーキングでは完璧な英語を話すことより、「なぜSXSWに来たのか」「自分は何をしているのか」「相手の何に興味を持ったのか」を短く言えることの方が使う場面が多くあります。
SXSWで実際によく使う英語については、別の記事に具体的なフレーズをまとめています。
Q2. プログラムが多すぎて、何を見ればいい?
QUESTION
「どのセッションに参加すればいいですか?」
初参加で戸惑いやすいのが、プログラムの量です。
SXSWにはConferenceのセッションだけでも、Keynote、Featured Session、Panel、Fireside Chat、Workshop、Mentor Session、Meet Upなど複数の形式があります。そこへFilm & TV、Music、Comedy、Expo、各社や各国のイベントなどが重なります。
最初から全部を見る前提にすると、スケジュールをつくるだけでもかなり大変です。
私たちが現地でやっているのは、まず自分の仕事や関心に直結するものをいくつか押さえ、その周囲に普段なら選ばないものを混ぜる方法です。
FROM EXPERIENCE
専門分野だけで一日を埋めない。私自身、SXSWでは予定していなかったセッションや展示、街で偶然見つけたものから、その年の変化が見えてくることが何度もありました。
プログラムの仕組みや入場方法は年度によって変更されることがあります。参加する年の公式案内を確認しながら、現地では予定を詰めすぎないくらいの余白を残しておくと動きやすくなります。
Q3. CESやMWCとは、何が違う?
2024年の説明会では、「CESやMWCとSXSWのAI関連トピックはどう違いますか?」という質問も出ました。
三つとも世界中から人が集まる大規模イベントですが、会場で起きていることはかなり違います。
SXSW
テクノロジーだけでなく、Film & TV、Music、Comedy、ブランド、スタートアップなどが同じ街に集まります。ある技術そのものだけでなく、それが文化や仕事、メディア、社会とどう接続しているかを見る機会が多くあります。
CES
大規模な製品展示や企業発表が集まり、コンシューマーテクノロジーを中心に、実際の製品や技術を広く比較しやすいイベントです。
MWC
モバイル、通信、ネットワークなどを中心に、通信事業者や関連企業が大規模に集まる業界イベントです。
どれが優れているという比較ではなく、同じAIやモビリティを見ても、イベントによって出会う企業、人、議論の角度が変わります。
Q4. 現地で、どうやって人と知り合う?
QUESTION
「他の参加者と交流するには、どうすればいいですか?」
これも、説明会で実際に聞かれた質問です。
SXSWには、セッションを聞く以外にも人と話す場所がかなりあります。Meet UpやMentor Sessionのように交流自体を目的にした公式プログラムもあれば、各国・企業のHouse、レセプション、音楽会場、展示会場などでも会話が生まれます。

2024年の説明会でも、終了後の交流会になると、参加者同士で「何を見たいのか」「なぜSXSWに興味を持ったのか」という話が自然に始まりました。
Austinでも似ています。名刺交換のためだけにネットワーキングへ行くというより、同じセッションを見た人、展示の前にいる人、Houseで隣にいた人との会話からつながることがあります。
公式アプリやネットワーキング機能は年度によって変更されることがあります。参加年度の最新情報を確認して利用してください。
Q5. 出張準備は、何から始めればいい?
SXSWへ行くことを決めたら、セッション選びより前に動いた方がいいものもあります。
BEFORE AUSTIN
1|参加する日程を決める
自分が見たいConferenceやFestivalの日程を確認します。
2|バッジを選ぶ
参加したいプログラムによって必要なCredentialが変わります。
3|航空券とホテルを押さえる
SXSW期間中はAustin中心部の宿泊需要が高くなります。ホテルの場所は毎日の移動にも影響します。
4|米国入国に必要な手続きを確認する
パスポート、ESTAなど、自分の渡航条件に必要な手続きを確認します。
5|現地で見たいものを少しずつ集める
プログラムは順次発表されるため、最初から完成した旅程をつくる必要はありません。
Austin中心部では徒歩で移動できる会場も多くあります。一方でSXSW期間中は交通量も増えるため、宿泊場所を決めるときは、ホテルの価格だけでなく、毎日どこから会場へ移動するのかも見ておくと現地の動き方を想像しやすくなります。
会場配置や交通手段は年度によって変わります。渡航する年のプログラムと公式情報が出てきた段階で、改めて移動計画を確認してください。
それでも、行く前には分からないことが残る
説明会をしていると、「事前に何を準備すればSXSWを最大限活用できますか?」という意味の質問をよく受けます。
もちろん、航空券やホテル、英語、スケジュールは準備できます。でも、私自身が2012年からSXSWへ通い続けている理由は、準備したものを回収するためだけではありません。
自分が見ようと思っていなかったものが隣にある。仕事では会わない人と同じ列に並ぶ。昼間に聞いた話と、夜に見たライブと、街で交わした会話が後からつながる。
MY PERSPECTIVE
初参加のとき、すべてを理解してからAustinへ行くことはできません。
自分が何を見たいのかを一つ持っていきながら、その周囲で予定していなかったものにも出会える余白を残しておく。そのくらいが、SXSWという場所には合っているように思います。
準備からまとめて相談したい人には、オフィシャルツアーもあります
ここまで紹介したように、SXSWへの参加には、バッジの選択、航空券・ホテル、米国への渡航手続き、現地での動き方など、いくつか準備することがあります。
SXSW Japanでは、毎年日本からAustinへ参加する方向けにSXSWオフィシャルツアーをご案内しています。初参加の方はもちろん、企業視察や複数名での参加など、渡航準備をまとめて進めたい場合にも利用できます。
SXSW OFFICIAL TOUR
日本からSXSWへ。渡航・滞在の準備をまとめて進めたい方へ。
開催年度のツアー日程、旅行代金、ホテル、申込方法などは、最新のオフィシャルツアー・公式サポート案内をご確認ください。



