SXSW JAPAN GUIDE|NETWORKING BEFORE AUSTIN
SXSWへ行く前に、同じ時期にAustinへ向かう人と一度話しておく。たったそれだけで、現地での一週間が少し動きやすくなることがあります。SXSW Japanが渡航前ミートアップを続けてきた理由も、そこにあります。
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この記事は、2025年1月に公開した「SXSW2025直前ミートアップ@TOKYO」の案内記事をもとに、渡航前のネットワーキングについて再編集したものです。
当時のミートアップでは、参加予定者同士の交流に加えて、日本から参加する出演者・出展者の紹介や、参加目的ごとに人を見つけやすくする名札の仕組みなどを取り入れていました。今回は、そこから見えてきた「現地へ行く前にできること」をまとめます。

SXSW Japanが開催してきた、渡航前の参加者向けミートアップ。
渡航前ミートアップで、初参加の方からよく聞くのが「現地でちゃんと動けるだろうか」という話です。
SXSWでは、セッション、展示、ライブ、映画、企業イベントなどが同時に動いています。
会場へ着けば人はたくさんいる。でも、その中から誰と話すか、どこへ行くかは自分で選んでいきます。
初参加だと、その自由さが面白い反面、少し心細く感じる瞬間もあります。
そんなとき、前に一度会った人の顔が見える。
「昨日どこに行きました?」と聞ける人がいる。
それだけで、次の会話が始まりやすくなります。
A SMALL CONNECTION BEFORE AUSTIN
渡航前のつながりは、現地でずっと一緒にいるためというより、
最初の会話を始めやすくする小さな足場になる。
顔見知りが一人いるだけで、現地の動き方が少し変わる
2025年のミートアップ案内には、過去の参加者からこんな声が寄せられていました。
「初めてSXSWに参加するので不安でしたが、ここで出会った方と現地で一緒に行動できたので心強かったです!」
— 過去のミートアップ参加者
知り合いがいると、現地で常に一緒に行動するというより、情報を交換できる場所が一つ増えます。
「あの展示、面白かったですよ」
「このあと、こんなイベントがあるみたいです」
「昨日会った人、あなたとも話が合いそうです」
一人で集めていた情報が、人を介して少しずつ広がります。
SXSWのように選択肢が多い場所では、この小さな情報交換が思いがけず助けになることがあります。
「何を見に行くのか」がわかると、会話が始まりやすい
SXSW Japanのミートアップでは、参加目的に応じて名札を分けることもありました。
会社名や肩書を見るだけでは、その人が今回のSXSWで何を探しているのかまではわかりません。
同じ会社員でも、
海外スタートアップを探している人。
AIの使われ方を見たい人。
ブランドの体験設計に興味がある人。
MusicやFilmまで含めて、新しいカルチャーを見たい人。
関心はかなり違います。
「今回は何を見に行くんですか?」という一言があると、そこから会話が続きます。
自分自身も、その問いに答えられるようにしておくと、現地で話しかけられたときに自己紹介が少し楽になります。
WHAT ARE YOU LOOKING FOR?
肩書の説明より先に、
「今回、何を見に来たか」を話してみる。
出演者や出展者を先に知っておくと、現地で声をかけやすくなる
ミートアップでは、日本から参加する出演者や出展者を紹介する時間も設けてきました。
会場で初めて名前を見るのと、事前に一度本人の話を聞いているのとでは、現地での見え方が少し変わります。
展示会場で見かけたときに、
「東京のミートアップでお話を聞きました」
と声をかけることができます。
そこから、その人の周りにいる海外の参加者を紹介してもらうこともあります。
ネットワークは、知らない人へ一人で飛び込む形だけで広がるわけではなく、すでにある接点から次の接点へ伸びていくことも多いです。
「出演者や出展者と直接話せて、SXSWで何を目標にすれば良いか明確になりました!」
— 過去のミートアップ参加者
渡航前に少し整理しておくと、現地で話しやすいこと
ここからは、これまでのミートアップで行ってきたことを、個人の準備に置き換えてみます。
全部を決めてから出発する必要はありません。現地へ行けば、予定も興味も変わります。
ただ、いくつか言葉にしておくと、最初の会話をつくりやすくなります。
A FEW THINGS TO HAVE IN MIND
01|今回いちばん見てみたいこと
テーマを一つだけ挙げるなら何か。会話の入口になる程度で十分です。
02|会ってみたい人
特定の名前でも、「海外で新規事業を担当している人」のような人物像でも構いません。
03|自分が話せること
会社紹介だけでなく、今取り組んでいることや、最近考えている問いが一つあると会話が続きやすくなります。
04|日本から誰が参加しているか
出演者、出展者、スタートアップなど、現地で見つけたら話してみたい人を何人か知っておく。
05|現地でもう一度会えそうな人
渡航前に知り合った人がいれば、「Austinでも会いましょう」と一言交わしておくだけでも接点になります。
事前に予定をつくりすぎない余白も、SXSWらしさの一つ
一方で、SXSWの面白さは予定通りに進まないところにもあります。
誰かと話していたら、次のイベントへ誘われる。
セッションの帰り道で知り合った人と、そのまま別の会場へ行く。
友人から届いたメッセージを見て、予定していなかったHouseへ寄ってみる。
そんな移動から、予定表にはなかった一日が始まることがあります。
渡航前の準備は、現地で起こることを全部決めるためというより、こうした予定外の動きに入りやすくするためのもの、と考えるとちょうどよいかもしれません。
PREPARE FOR THE UNEXPECTED
準備しておくと、予定通りに動ける。
そして、予定が変わったときにも動きやすくなる。
「知り合った人数」より、帰国後にも残る会話
SXSWでは、一週間でたくさんの人と知り合います。
その中で、帰国してからふと思い出すのは、意外と数人との会話だったりします。
自分と同じ課題を、違う国で考えていた人。
全く違う業界から、思いがけない質問をしてくれた人。
自分が知らなかったプロジェクトを教えてくれた人。
そこから仕事につながることもあれば、翌年に再会するだけのこともあります。
でも、そういう会話が一つあるだけで、SXSWで見たものの意味が少し変わることがあります。
SXSW JAPAN NOTE
帰国後に残るのは、名刺の枚数より、
「あの人と話して、少し見え方が変わった」という会話かもしれません。
2025年のミートアップ記事では、「行く前に仲間とつながりを作りませんか?」と呼びかけていました。
何年か参加者を送り出してきて、その意味は少し広く捉えています。
渡航前にできた一つの接点から、現地で次の人を知る。
そこで聞いた話から、次の場所へ行ってみる。
また別の誰かに会う。
SXSWのネットワークは、そんなふうに人から人へ伸びていきます。
その最初の一本を、日本を出る前につくっておく。渡航前ミートアップは、ずっとそのための場でした。


